気づかれ"し"ない星

譲れない場所

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2006.7.16 (Sun) 月齢20.5

大切な場所がある。
それは階段を登った突き当たりにある
壁と壁に挟まれたわずかなスペースだ。
小さめの窓があり、昼間は階段に明かりを運んでいる。
長い間その場所に椅子を置きたいと思っていた。
細い足がゆるくカーブを描いているようなものだ。
でもほしいものに比例する金額にはついて行けず
いつまでたってもそこは何もない場所だった。

ところが最近
友人からもらったイーゼルがあったことを思い出した。
物置をひっくり返して探し出してきたイーゼルに
キャンバスの代わりに好きな絵をのせて置いた。

大切な場所は私にとって譲れない場所である。
家族の誰かが荷物を置くことも許さなかった場所だ。
そこはこの家の唯一私だけが専用できる場所かもしれない。
だから
今そこを見るとふっと息をはくことができる。


そんな話しを聞かせてもらったのは
まだ日差しがこれほど強くない日の午後だった。
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by dune-planet | 2006-07-16 23:59 | 何気ない日